外付けHDDが動かなくなったとき、詐欺まがいの行為に巻き込まれそうになったはなし

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こんばんは!

先日ちょっとどうなのかなって思う出来事があったので、おかしな話を交えつつHDDが壊れてしまったときの話をしようと思います。

自分用の記録としても、HDDが壊れてしまった人への啓蒙ともなれば幸いです。

HDDの突然の死

全てはここから始まりました。

それは家族で共同で使っていた外付けのHDDでした。もう10年ほど前の機種でしたが、年に一回くらいPCのバックアップやデータ整理用として使っていました。

調べてみるとHDDの寿命は5年程度と言われているようでしたが、さほど重要なデータを入れて管理していたわけではないので気にせずに使用し続けていました。(5年で使えなくなったHDDを見たことがないんだけどほんとに寿命5年なんでしょうか・・・?)

そのHDDが突然電源が入らなくなってしまったのです。

スイッチを入れても電源が点灯せず、ディスクが回転する音も聞こえませんでした。

さてどうするか

どうしたもんか考えました。

大したデータも入っていないはずなので、このまま処分するでもいいかなと思ったのですが、

・そうは言ってもすべてのデータを把握してるわけじゃないのでどんなデータが入っているか確認したい。

・携帯電話で撮ったかなり古いデータが併用しているオンラインストレージに見当たらないのでこのHDDに入っている可能性が高い。

の2点が少し気になってきました。まぁなくなってもそんなに困らないデータではあるのですが、念の為確認したいなぁくらいの感覚でした。

どうしようかなと少し思案して、ネットで少し調べてみると、HDD復旧の会社がいくつか見つかりました。殆どの会社は診断と見積もりは無料とのことでした。

HDDを分解してあーだこーだやるのも面倒かなと思ってしまい、その中の一つに問い合わせをしてみました。少しの金額で復旧できるなら手間もかからないしいいかなという軽い気持ちでした。

HDD復旧会社とのやり取り

いくつかあるHDD復旧会社のうち、ISO/IEC 27001とやらを取得し、公共機関との取引実績もあると謳っている会社がみつけたので、ある程度信頼できるかなと思って連絡してみました。

■1日目 問い合わせ

 HPの問い合わせフォームから問い合わせを送る。追って連絡してくれるとのこと。

■2日目 折返しの連絡

 問い合わせの次の日にはもう電話で連絡が来ました。メールで来るかと思ったけど電話とは以外でしたね。

 考えてみれば違和感はここから始まっていた気がします。

■3日目 見積もりのためのHDD送付

 見積もりのためにHDDを送付しました。着払いなので現時点で費用はかかっていません。

■4日目 状況説明の電話

 到着後、カスタマー担当者から電話がかかってきました。説明が冗長だったので全て覚えていませんが、簡単にまとめると以下の通りでした。

 ・10年ほど前のHDDなので、復旧が難しいかもしれない。

 ・ドライブ自体は物理的に壊れてはなさそうなので、うちの技術力ならなんとかなるかもしれない。

 ・今エンジニアが対応していて、もう少しで見積もりが出せる。

 ・優先的に対応させてもらう。

 ・中にどんなデータが入っていたか、分かる範囲で教えてほしい。

なんかおかしいなとこのあたりで感じ始めました。HDDの状態と見積もりをすればいいだけなのに、電話で長話をするんです。また、言葉の端々に曖昧な表現が含まれていて、技術的なところを聞くと自分は技術者じゃないからわからないとのこと。ちょっと怪しい感じがしてきました。

驚愕の見積もり 400,000円

4日目の担当者の電話から数時間、今度は見積もりが出たと、別のスタッフからまたもや電話で連絡が来ました。

内容としては、

・古いHDDで取り出すのが大変

・技術者が一つ一つリカバリソフトの設定を調整しながら取り出す必要がある

・エンジニアが優先的に作業する

以上のことから、見積もりは400,000円とのこと。

なんかそんな気がしてたのですが、予想以上のすごい金額が提示されました。

なんか怪しいなと思っていましたが、ここで確信に変わりました。こうなってくると、HDDという人質を取られている以上穏便に引き上げる必要があります。あまりことを荒立てずに、キャンセルしてHDDを返送してもらうことにしました。

※見積内容は開示公開しないようにと注意書きがあったので、無用なトラブル回避の為上記の金額は正確ではありませんが、近しい金額としています。

これぞドア・イン・ザ・フェイス

金額に見合わないこと、そこまで重要なファイルではないことを告げ、復旧しない旨と返送をお願いすると、また別の担当者に電話が変わりました。

するとそこで、こんな話をされました。

・さっき見積もった金額はエンジニアが急いで優先的に作業する見積もりだった

・急がないのであればディスカウントできるが、いくら位を想定していたか

加えて、「はっきりした金額は言えないが10万行かないくらいだったら復旧するか?」というニュアンスの提案をされてびっくりしました。もうこれは完全にボッタクリ金額を提示して大幅に値下げして契約させようとするドア・イン・ザ・フェイスの手法だわって完全に理解しました。

値下げした価格もボッタクリ金額ですけどね。

もちろん丁重にお断りをしてHDDを返送していただきました。

自分でやるのが一番

無事にHDDは帰ってきました。

やはり自分でなんとかするのが一番だと痛感し、シリアルATAのケーブルと、HDD分解用のドライバーを購入、自分で分解しPCとケーブルをつないでみました。

すると、なんということもなく正常にディスクが回り始め、保存してあったデータも全く破損することもなく取り出すことができました。

見積もりに書かれていることがほぼ虚偽だということがわかりました。

最も危惧していたのは、磁気などを当てられてデータを破損點せられていないかということ。つまり、見積もりの整合性を保つために自らデータを壊すようなことをされていたらお手上げだなと思いましたが、今回それはありませんでした。

無事にHDDも返却されてデータも取り出せたので、コストとしては片道のHDDの郵送費だけですんだので良かったです。いい勉強になりました。

データ復旧の手順は別記事でまとめようと思います。

未だにこんな商売を堂々としている会社があるのに正直驚きました。一応消費生活センターに相談しておこうかと思っています。みなさんもお気をつけください。

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